経理の仕事は、仕訳ができることが必要不可欠です。
書き写すだけ、集計するだけ、分けるだけと言った作業は、
パソコンが最も得意とするものです。
しかし、仕訳だけはどうしても人の手で行わなければなりません。
経理の仕事に就きたい方は最低限、仕訳ができるようになっておくとよいと思います。
次の取引を仕訳しなさい。
4月1日 現金500,000円を出資して、小売店を開業した。
4月2日 営業似必要な備品を買い入れ、代金200,000円を現金で払った。
4月3日 銀行から100,000円を借りて店の普通預金にした。
4月1日 現金という資産が500,000円増加しているので、借方に、現金500,000円とします。
そして、資本金が500,000円増加しますので、貸方に資本金500,000円とします。
4月2日 備品という資産が200,000円増加しますので、借方に備品200,000円とします。
現金という資産が200,000円減少するので、貸方に現金200,000円とします。
4月3日 普通預金という資産が100,000円増加しますので、借方に普通預金100,000円とします。
そして、借入金という負債が100,000円増加しますので貸方に借入金100,000円とします。
※上記の図は仕訳帳を簡略したものです。実際に仕訳帳に記載すると、
になりますが、簿記検定試験でも簡略されることが多いので簡略した形で覚えておいて十分です。
現金は増加したら左側、減少したら右側へ記入。
資産・費用は増加したら左側へ記入。減少したら右側へ記入。
負債、純資産(資本)、収益は減少したら左側、増加したら右側へ記入。
右側と左側に同じ数字にする。
現金の増減を記録する方法は? 貸方と借方どちらに記入すればよいのか?
主要簿とは?
はじめて簿記を勉強する方には、
ぱっとややこしく感じるかも知れませんが、よく読んでみてください。
いたって単純なことです。
取引→仕訳→勘定→試算表→貸借対照表・損益計算書
取引が発生したら、仕訳を行い、それを勘定と呼ばれる表に書き写します。
そして、決算になったら、勘定を集計して試算表を作成します。
最後に、試算表から
資産と負債と純資産(資本)を抜き出して貸借対照表を作成。
試算表から収益と費用を抜き出して損益計算書を作成します。
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