収益の見越とは、すでに収益は発生しているものの、お金をまだ受け取っていないため
決算整理において収益を計上することです。
例.平成○1年12月1日に取引先に現金1,000,000円を利息年利3%、
貸付期間は1年、利息は元本の返済とともに受け取るという条件で貸し付けたとします。
当期の会計期間は平成○1年4月1日から平成○2年3月31日とします。
この場合、利息は返済日である○2年11月30日に全額受け取る約束なので、
当期の決算日である○2年3月31日の時点では、利息のお金をもらっていません。
もちろん利息の計上も行われておりません。
しかし、当期中に平成○1年12月〜○2年3月31日までの4ケ月間、貸付を行っているので、
この4ケ月分に相当する利息は発生しています。
なので、この利息を計算しないと正しい利益の計算ができなくなってしまうので、
決算整理似おいてきちんと計算する必要があります。
利息額は、
となるので、受取利息という収益が10,000円発生することになります。
なので、貸方は受取利息10,000円とします。
そして借方は、未収利息という勘定で仕訳します。
未収利息とは、まだもらっていない利息という意味の勘定です。
未収利息は、将来お金をもらうことができるので資産の勘定です。
仕訳で示すと、
借)未収利息 10,000 貸)受取利息 10,000
となります。
収益の見越しの仕訳を行ったよく期首の初めの日付で再振替仕訳をします。
期首再振替仕訳。収益の見越の問題はこう解く。
はじめて簿記を勉強する方には、
ぱっと見ややこしく感じるかも知れませんが、よく読んでみてください。
いたって単純なことです。
簿記の流れを簡単に説明すると、
取引→仕訳→勘定→試算表→貸借対照表・損益計算書
取引が発生したら、仕訳を行い、それを勘定と呼ばれる表に書き写します。
そして、決算になったら、勘定を集計して試算表を作成します。
最後に、試算表から
資産と負債と純資産(資本)を抜き出して貸借対照表を作成。
試算表から収益と費用を抜き出して損益計算書を作成します。
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