経営者にとって
貸借対照表と損益計算書は、
経営の意思決定のための重要な判断材料となります。
会社にどのくらいお金があって、どれくらい借金が残っているのか。
また、去年1年間でどのくらい儲かったか、損したのか把握する事ができます。
多くの会社経営者は、
自分の会社の貸借対照表と損益計算書の数字を何も見ないでいえるものです。
それだけ、この2つの表を読み込んでいるということです。
投資家にとって
株を購入して、お金儲けをしようとする場合、
どの会社の株を購入するか投資意思決定を行う上で、
貸借対照表と損益計算書は、必要な判断材料になります。
会社の株価は、基本的に利益が伸びればあがります。
今後どの会社の利益が伸びるのか。
貸借対照表と損益計算書の数字を見れば判断することができるようになります。
銀行にとって
銀行では、貸借対照表と損益計算書は、お金を貸す際の判断材料になります。
銀行が融資する際は、必ず、この2つの表の提示を求めます。
これを見て、この会社に融資しても大丈夫だろうか。
いくらまで貸すことができるかということを判断します。
従業員にとって
従業員または、労働組合にとっても貸借対照表と損益計算書は必要です。
例えば、賃上げ交渉をする際、
「会社にまだ余力があるのだから、お給料を上げてください。」と、
また、
「業績不振で、先行きあやしいから今のうちに転職しようかな。」
などの判断材料になります。
税務署にとって
会社の支払う税金を決めるのに、貸借対照表と損益計算書が必要です。
基本的に当期純利益がベースに計算がおこなわれます。
会社が行った税金の計算に間違いがないかチェックすることになります。
簿記の流れを簡単に説明すると、
取引→仕訳→勘定→試算表→貸借対照表・損益計算書
取引が発生したら、仕訳を行い、それを勘定と呼ばれる表に書き写します。
そして、決算になったら、勘定を集計して試算表を作成します。
最後に、
試算表から損益計算書・貸借対照表を作成する。
試算表から資産と負債と純資産(資本)を抜き出して貸借対照表を作成。
試算表から収益と費用を抜き出して損益計算書を作成します。
簿記3級の試験では、精算表を作成する問題がでてきます。
精算表の作成方法。
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