消耗品とは、文房具などのことで、資産の勘定になります。
そっくりな言葉で、
消耗品費というのがあります。
これは、文房具などを使った事によって発生した費用の事です。
この消耗品には2つの仕訳方法があります。
1つは、
消耗品を購入した時に資産とする方法。
購入した時に、消耗品という資産の勘定に計上します。
たとえば、
消耗品を50,000円分現金で購入したとします。
消耗品と言う資産が50,000円増加するので、
借) 消耗品 50,000 貸)現金 50,000
となります。
そのうち、30,000円使ったとします。
消耗品という資産が30,000円減少するので、
貸方は消耗品30,000円とします。
消耗品費という費用が30,000円発生したことになるので、
借方は消耗品費30,000円となります。
借) 消耗品費 30,000 貸)消耗品 30,000
もうひとつの方法は、
消耗品を購入した時、費用とする方法。
消耗品を購入した時に、消耗品費勘定に計上します。
そして、決算整理で、使用しなかった分を消耗品費勘定に計上し、
その分だけ消耗品費勘定を減少させます。
例えば、消耗品50,000円を現金で購入したとします。
すると、消耗品費と言う費用が50,000円発生したものと考えるので、
借方は、消耗品費50,000円とします。
そして現金という資産が50,000円減少するので、
貸方は、現金50,000円とします。
借) 消耗品費 50,000 貸) 現金 50,000
そして決算整理の時、
このうち30,000円が未使用であったとします。
消耗品という資産を30,000円計上する必要があるので、
借方は消耗品 30,000円とします。
未使用分があったということは、
それだけ消耗品費と言う費用が発生しなかったことになるので、
貸方は消耗品費30,000円となります。
借)消耗品 30,000 貸) 消耗品費 30,000
この方法は消耗品はどうせ使ったら消耗品費勘定に持っていくのだから
初めから、消耗品費勘定で処理してしまおうというものです。
この仕訳方法は、実際の流れには則さない便宜優先の例外的な方法です。
どちらの仕訳方法でも、
貸借対照表や損益計算書に計上される金額に変わりはありません。
初めて目にする言葉は、「難しい」と思ってしまいがちですが、
繰り返し何度も目にすることによって慣れてきます。
この言葉を使った問題を一つ解くことができれば、
簿記は簡単だということが分かるようになってくるはずです。
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