簿記3級で出てくる用語を解説します。
分記法とは、商品を仕入れた際には資産の勘定である商品勘定を用い、
商品を販売した際には、原価と利益に分けて仕訳する方法です。
つまり、商品を販売したときに、
原価と利益に分けて書く(記入する)から分記法という訳です。
例えば、原価50,000円の商品を購入したのであれば、
借方に商品50,000円と仕訳します。
そして、この商品を60,000円で販売したのであれば、
原価部分が50,000円、利益部分が10,000円
(売価60,000円−原価50,000円)となるので、
これをそれぞれ
貸方に商品50,000円と商品売買益10,000円と仕訳するのです。
分記法の長所は、原価と利益を分けて仕訳するので、
常に利益の金額がらかになる点です。
短所は、原価と利益を分けて仕訳するので、めんどくさいという点です。
確かにスーパーなどで、
「人参1本50円で販売した。この商品は1本30円で仕入れたものだから利益は20円だ!」
なんて調べながら仕訳すると、
とてつもなく時間がかかってしまうでしょうからね。
商品の販売数が極めて少ないような業種であれば分記法でも可能なのでしょうが、
通常のお店や会社であれば、ちょっと現実的ではない方法ですよね。
※現在はPOSシステムが普及してきていて、いくらで仕入れたものがいくらで売れたか
随時、計算することができるようになってきています。
分記法は、商品売買の仕訳方法のうち、一番最初に登場した方法です。
分記法の欠点を克服するために、いろいろな商品売買方法が登場することになるのです。
簿記用語_3分法とは?
簿記の試験では、基本的に3分法で解くことになりますが、
分記法を用いて解きなさい。という問題が出題されることもありますので、
覚えておかなければなりません。
初めて目にする言葉は、
「難しい」と思ってしまいがちですが、
繰り返し何度も目にすることによって慣れてきます。
この言葉を使った問題を一つ解くことができれば、
簿記は簡単だということが分かるようになってくるはずです。
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